しかし、資本主義は分業と生産力の発展によって、安価な商品が社会全体を被うほどの余剰生産物が生み出され更に発展している社会です。そのことは、人間の生活費の価値も3時間とか4時間などのように必然的に小さくなります。だからこそ資本家は、自分の工場で付けさせる8時間という新たな労働の価値よりも小さい価値の労働力を、その貨幣価格1万円とか8000円などで買い求めることが出来るのです。
こうして、労働力の価値の大きさと労働者が工場で付け加える価値の大きさの差が、資本家の剰余価値となります。労働力の価値である生活費が4時間の社会的労働で表わされそれが1万円であれば、賃金に見合った必要労働は4時間で、後の4時間労働が剰余労働・価値となり1万円。8000円だと4.8時間の剰余労働・価値で12,000円の「利潤」になります。8時間2万円という付加価値を労働者がつくるにも拘らず、労働力を商品として買われることで利潤が生まれるよう"万事は都合よく仕組まれている"のです。
資本家は、労働力の価値・価格を賃金として、時間や週、月ごとに後で物品ではなくお金で支払います。だから賃金は労働の対価のように錯覚してみえるのです。労働力の価格「賃金」は、時間的にも場所的にも労働現場とはまったく違った社会的な条件(賃金闘争も含め)や経済条件などの中で決まるということです。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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